トラックのバッテリー・エアドライヤー・セルモーター・ミラーの交換時期と部品の選び方
この記事のポイント
- トラックでよく交換するバッテリー・エアドライヤー・セルモーター・オルタネーター・ミラーについて、交換のサインと選び方をまとめました。
- 24Vのトラックのバッテリーは2個まとめて交換が基本です。
- 部品は「純正品」「社外品・優良品」「リビルト品」「中古品」から選べます。急ぎか、費用か、長く使うかで選び分けましょう。
トラックは毎日長い距離を走り、乗用車よりも部品に大きな負担がかかります。故障で運行が止まると、荷主さんにも迷惑がかかってしまいます。ここでは、トラックでよく交換する部品について、交換のサインと部品の選び方をまとめました。
バッテリー
多くのトラックは、12Vのバッテリーを2個「直列」につないで24Vにしています。直列につないでいるため、片方が弱るともう片方に負担がかかります。そのため、2個まとめて交換するのが一般的です。
交換のサイン
- エンジンをかけるときにセルモーターの回りが重い・遅い
- ライトが暗い、アイドリング中に暗くなる
- 寒い朝にエンジンがかかりにくい
- 前回の交換から年数がたっている(バッテリーメーカーの案内では、一般的な車で2〜3年が目安とされています)
トラックは冷蔵・冷凍の装置やパワーゲートなど電気を多く使う装備が付いていることも多く、使い方によって寿命は大きく変わります。定期点検でバッテリーの状態を測ってもらうと安心です。
エアドライヤー
エアブレーキの車では、エンジンの力で空気を圧縮し、ブレーキなどに使っています。エアドライヤーは、その圧縮した空気から水分を取り除く装置です。水分がブレーキの配管や弁に入ると、さびや凍結の原因になり、ブレーキの効きに影響することがあります。
交換のサイン
- エアタンクの水抜き(ドレン)で、たくさんの水が出る
- エアドライヤーから異音がする、空気が漏れる音がする
- 空気がたまるまでの時間が以前より長い
乾燥剤(カートリッジ)やフィルターの交換時期は、車やエアドライヤーの種類によって違います。メーカーの取扱説明書や点検整備の記録に従って交換しましょう。
部品の名前や品番がわからなくても大丈夫です
車検証の写真(または車台番号)と、困っている箇所を教えてください。合う部品をお調べしてご連絡します。
セルモーター・オルタネーター
セルモーター(スターター)はエンジンをかけるときに回すモーター、オルタネーターは走っている間に電気を作ってバッテリーを充電する発電機です。どちらも、壊れると車が動かせなくなる大事な部品です。
| 部品 | こんな症状が出たら点検を |
|---|---|
| セルモーター | キーを回しても「カチッ」と音がするだけで回らない、回るときに異音がする、ときどきかからない |
| オルタネーター | 充電の警告灯が点く、新しいバッテリーなのにすぐ弱る、ライトがちらつく、ベルトのあたりから異音がする |
交換時期は走り方や使い方によって大きく違うため、症状が出たら早めに点検を受けるのが基本です。この2つの部品はリビルト品が多く出回っていて、新品より費用を抑えながら、内部の傷みやすい部品は新しくなっているのが特徴です。
ミラー
トラックのミラーは、サイドミラー(バックミラー)のほか、車のすぐ前や左側の死角を見るアンダーミラー・サイドアンダーミラーなど、いくつもあります。狭い道でぶつけたり、洗車機で壊れたりして交換することが多い部品です。
- 鏡だけ・本体ごと・ステーごとなど、どこまで交換するかで部品が変わります。
- 電動で角度を変えるもの、くもりを取るヒーター付きのものなど、仕様の違いがあります。
- 左右で形が違うものがほとんどです。注文のときは左右どちらかを必ず伝えましょう。
ミラーは見えないと運転できない部品です。割れたまま走ると危ないだけでなく、車検でも指摘されます。壊れた部分の写真があると、合う部品を早く探せます。
純正・社外品・リビルト品・中古品の選び方
| 種類 | どんなものか | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 純正品 | トラックメーカーの部品。品質と適合がいちばん確か | 長く使いたい、確実に合うものがほしい |
| 社外品・優良品 | 部品メーカーが作る、純正と同じように使える部品。純正より安いことが多い | 品質と価格のバランスをとりたい |
| リビルト品 | 使用済みの部品を分解し、すり減ったり傷んだりした内部の部品を新品に替えて組み立て直したもの | セルモーター・オルタネーターなど、新品は高いが信頼性もほしい |
| 中古品(リユース部品) | 取り外した部品を清掃・洗浄・点検して販売するもの。もっとも安い | 古い車で新品が手に入りにくい、外装の部品などで費用を抑えたい |
「急いで直したい」「できるだけ安くしたい」「長く乗るのでよいものを」など、ご希望によっておすすめは変わります。古い車では純正品の生産が終わっていることもあるため、社外品やリビルト品、中古品も含めて探すと見つかることがあります。
部品を注文するときに伝えること
- 車検証の型式・車台番号(車検証の写真があれば確実です。見方はトラックの車検証の見方で解説しています)
- どの部品か(名前がわからなければ、場所や写真で大丈夫です。部品の名前はトラックの部品名称一覧も参考にしてください)
- 左右・前後など、取り付ける位置
- 部品の種類のご希望(純正・社外品・リビルト品・中古品・おまかせ)と、いつまでに必要か
参考にした資料
- GSユアサ よくある質問(24V車のバッテリー、交換の目安) https://gyb.gs-yuasa.com/faq/
- 日本自動車車体工業会の資料(エアドライヤーの点検。国土交通省掲載) https://www.mlit.go.jp/common/000184213.pdf
- 日本自動車リサイクル部品協議会のマニュアル(リビルト部品・リユース部品の定義。環境省掲載) https://www.env.go.jp/content/000040367.pdf
よくある質問
- Q. 24Vのトラックのバッテリーは1個だけ交換してもいいですか?
- A. 24Vの車は12Vのバッテリーを2個つないで使っています。古い方と新しい方を混ぜると、弱った方に引っ張られてもう片方に負担がかかるため、2個まとめて交換するのが一般的です。
- Q. リビルト品と中古品は何が違いますか?
- A. 中古品(リユース部品)は、取り外した部品を清掃・点検して販売するものです。リビルト品は、使用済みの部品を分解し、すり減ったり傷んだりした内部の部品を新品に替えて組み立て直したものです。価格は中古品より高く、新品より安いのが一般的です。
- Q. エアドライヤーの乾燥剤はいつ交換すればいいですか?
- A. 交換の時期は車やエアドライヤーの種類によって違うため、メーカーの取扱説明書や点検整備の記録に従ってください。エアタンクの水抜きで多くの水が出るようになったら、エアドライヤーの働きが落ちている合図かもしれません。
- Q. 部品の品番がわからなくても注文できますか?
- A. できます。車検証の写真(または車台番号)と、どの部品か(写真があればさらに確実)を教えていただければ、合う部品をお調べします。
部品の名前や品番がわからなくても大丈夫です
車検証の写真(または車台番号)と、困っている箇所を教えてください。合う部品をお調べしてご連絡します。